おふとんにくるまって

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【448】俺も、リコリスと同じなのかもしれない

※本記事はネタバレを含みます

 

いかがお過ごしでしょうか。

本日もパルマR記事です。前回は文字数がとんでもないことになっていたので、今回は少なめを目指したいと思います。

あとここまで読んでくださり~の後にも本編の話をしているので、よければ最後まで読んで頂ければ幸いです。

ここからはネタバレを含みますので苦手な方はお戻りください。

 

 

 

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これ以上の情報を入手するためにやはり須田さんから情報を得られないか模索することになった二人。

須田さんは最近怪しい動きをしているらしく探りを入れたらボロを出して弱みを握れるかもしれないとチアキさんに言われ、慣れないながらも行動を注意深く見ることになります。


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ある日食堂へ行くと、くず野菜を貰っている須田さんを発見した相談員。なにかあるかも、と後をつけていると前を歩く須田さんがひまわりの種を落としてしまいます。

最近面会中にネズミがいることを思い出した相談員は須田さんにひまわりの種を落としましたよと手渡し、何に使うのか話している中でネズミのエサ?と質問します。

すると「ネズミなんて飼っていません!私の可愛いあの子はれっきとしたハムスターですから!」とついにボロを出しました。相談員の粘り勝ちです。


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「須田さん、お聞きしたいことがあるんですが…」と聞きたいことを存分に聞いた相談員。

まずホテルの監視カメラは犯人が前もって細工をしていたようで犯人らしい情報は映ってなかったこと。そして証拠隠滅となったのは『黄金の蜂』という本でした。

ここの所長がネズミ嫌いでバレると困るから口止め料に、というまさかひまわりの種から暴露とは想像もしなかったチアキさんはめちゃくちゃ大笑いしてました。チアキさんはもっと事件絡みのことで怪しい動きをしていたと思っていたらしいです。

俺だったら気付かなかった、君だから見つけることができたんだとチアキさんは素直に褒めてくれました。

ちなみに『黄金の蜂』。証拠隠滅の疑いがかけられていながら詳細が曖昧だったため、今まで情報を開示してくれていなかったようです。今回ようやくわかったみたい。

この本は見つけた後に警察へと手渡したはずですが、実際に紛失しているし本当のことを言ってるか須田さん自身では分からないとスルーされました。

 

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そんなこんなで新情報を入手した相談員は、さっそくチアキさんから記憶や情報を教えてもらいます。

幼少期をシンガポールで過ごしていたチアキさん、それからアメリカに行き日本にも5年くらい住んでいたことがあったそうです。

シンガポールに居た頃は時間があっても貧しく、服はいつもどこか破れていたし毎日のように腹を空かせ、簡単には新品が手に入らない生活だったから色々と工夫して物を使っていたようです。

鉛筆は持てなくなるまで使うのは当たり前、ノートは使いすぎて白いところが無くなるまで使っていたとのこと。


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折り鶴を知ったのもちょうどこの頃だったようですが、その頃は折り紙なんて無かったからキャンディーの包み紙やノートの切れ端で何度も折っては開いていたみたいです。

それで差し入れしたキャラメルの包み紙で折り紙を折っていたんだ、と納得した相談員と筆者。ただ誰が折り紙を教えてくれたのかチアキさんは覚えていないようでした。

覚えているのは、自分が折った折り鶴の中から一番出来の良いものをその人に渡した事でした。


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ある日雑木林を散策してると黄色いリコリス*1を見つけ、その日の夜に不思議な夢を見た相談員。赤いリコリスの中に一輪だけ黄色いリコリスが咲き、それがチアキさんに変化します。なんとなく消えてしまいそうで声をかけようとしますが叶わず、チアキさんは消えてしまいました。

そのことをチアキさんに伝えると面会申請するように言われ早速会うと「俺もリコリスと同じなのかもしれない」と呟きます。

”葉が出る頃に花はなく、花が咲く頃に葉は出ない”と言われるようにリコリスは葉と花が同時に生えることはなく、チアキさんはそれを「出会いたくても出会えない関係。いくら求めても手に入らない、無い物ねだりだよな」と何かほの暗さを残しながら自分の気持ちを教えてくれました。

しばらくするとどこかに雷が落ちたのか突如火災を告げるアナウンスが鳴り、面会室が赤いライトに包まれます。またチアキさんの瞳の様子がおかしく見えたのと同時に頭を抱え、記憶を思い出しました。

「事件の日……。あの夜も、火災報知機が鳴っていた。点在する赤い照明と警報の音……。それと、赤い炎……」


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一方その頃。スーツ姿の見知らぬ男性が雑木林の奥へ消えました。

管理人さんにそのことを伝えるとこの先には立入禁止なっている古い建物しかないと言われ、相談員も興味本位で近づくなと釘を刺されます。ひとまず管理人さんに見知らぬ男性の特徴を伝え、その日は管理人さんに探してもらうことに。

もちろんこの事もチアキさんに伝えようと面会するその日、看守詰所では若い看守たちが「火災報知機の誤作動と言えば例の事件でもあったよな」と話していました。相談員はそれも伝えつつ、先ほどの男性の話をします。

すると「その男の消息が分かるまでひと気のない場所には一人で行くなよ」とチアキさんに言われ、素直な相談員は事件のこと調べるの遅くなるよ?と答えます。それはそう。

ただチアキさん、「君が怪我でもしてかえって遅くなるよりはましだから」とうまく誤魔化してきました。ここ!ここで彼の様子が今までと変わるんです!最高!

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

このあとチアキさんはホテルの記憶と共に火事の記憶を思い出します。燃え上がる炎、立ち上る黒煙と、焦げた匂い。これらがホテルでの記憶である自信は無く本当の記憶かどうかもわからないそうです。

どことなく元気がないチアキさんに「手のひらに〇を描くと元気になれる」という農園のおばあさんに教えてもらったおまじないを試してあげると、ガラス越しではありますが相談員の頬に〇を書いてくれます。手に書くより効きそうだろ?もしかして違うこと期待した?と茶目っ気たっぷりに言うチアキさん最高でした。Ep1.からは想像もつかないフランクさです。

本編か面会延長中に「いつもと変わらない君を見ていると安心する」とチアキさんに言われる相談員はどんな人なんだろうって考察したんですが、まず相談員たちは共通して素直だと思っていて、ハルト編の相談員は穏やかでアオイ編の相談員は自立してるイメージですが皆さんのところはどうでしょう?

弊相談員はこんなイメージ!とかあったら教えて頂きたいです。チアキ編の相談員は行動力すごい気がします。心も体も若い。

 

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それでは、おふとんにくるまって。おやすみなさい

小森千代

*1:ショウキズイセンヒガンバナの一種でここではリコリスで統一する