※本記事はネタバレを含みます
いかがお過ごしでしょうか。
今日もFE風花雪月書いていきます。
ワンクッション以降ネタバレを含みますので苦手な方はお戻りください。

ワンクッション!

PVでよく見る血の同窓会がはじまりました。
5年前に鷲獅子戦を行った地で再び一堂に会したものの、そこでは殺し合いが幕を開けます。
以前の記事でも書きましたが、ここの描き方がよかったですね……。
戦闘中かつての仲間と対峙するとそれぞれ台詞が発生し、撃破すると各級長からも台詞が発生します。
全員が亡くなるわけではありませんが、やはり断末魔を聞くとしんどいものがあります。
またエーデルガルトが「二対一にするのは得策ではないわね」と乱戦に持ち込んだため初心者にはひたすら戦闘が大変でした。
何度かやり直したため結果的に同盟側はほとんど撃破しないままクリアしましたが、途中では何人か殺してしまっています。
帝国側はそもそも討ち取るに至らなかった場合もありました。
「死ぬなら……部屋の中が……良かった……こんな、平原の……ど真ん中でえ……」
「ベルナデッタ……ありがとう。貴方の命、決して無駄にはしない」
「ボクにしては……頑張ったほうかな……と……」
「すまない、イグナーツ……!助けてやれなかったな……。」
「クロードくん……妹を……それに、同盟も……」
「ラファエル!安心しろ、お前の妹も、同盟も、俺が……!」
「ここで……終わりかよ……師匠、わたし頑張ったんだけどな……」
「レオニーがやられちまっただと……?俺は敵を侮っていたのか……?」
記録していた断末魔はこのあたりでした。
実際のクリアデータは帝国側はほとんど生存したまま撤退していましたが、ベルナデッタは討ち取ってます。
同盟側はクロード以外一切手出しせずに終えました。
憎い作りをしていると思います。誉め言葉です。

妄執に囚われているディミトリは戦いが終わったあともエーデルガルトを追おうとしますがこれをロドリグが止めます。
少し前に軍列へ加えてほしいと志願してきた村娘に刺されそうになったディミトリを庇ってロドリグが倒れました。
ずっと死臭してたもん……。
筆者は今回のFE風花雪月記事を攻略記事ってよりは後から見返したくなる備忘録として残したいんです。
なので台詞抜粋します。
「……ロドリグ!」
「……ご無事でしたか、殿下。……なんだ、もしや、余計なお世話、でしたかな……?」
「あれは……あれは、俺が受けるべき報いだった」
「戦場に……罪も報いも、ありませんよ……」
「……死ぬな。父上も、継母上も、グレンも皆、俺を置いて死んでいった。ロドリグ……お前も、あの亡者の群れの中へ行くのか。お前も、俺のせいで……俺が……俺が、殺した……!」
「……ふ。殿下……あなたは一つ、思い違いをしている。誰も……あなたのために死んだのではない。私は、私の信念のために……死ぬのです。あなたの命は……他の誰でもない、あなたのものだ。それは……あなたの信念のために、お使いなさい。ああ……あなたは陛下に……本当に、よく似ておられる……」
『……何を言っている、ランベール!』
『俺はダスカーへ向かう、と言った。お前が何と言おうとその意思は変わらん。昔からお前は心配性だな……これまでも、ダスカーとは仲良くやってきただろう?ロドリグ、お前もわかっているはずだ。今回の会談がどれだけの重要性を持つか。』
『それは、そうだが……やはり、国王であるお前自ら出向くなど……。それに殿下はまだ幼い。もし万が一、お前の身に何かあれば……!』
『……たとえ万が一があっても、大丈夫さ。ロドリグ。あいつは聡い。たとえ父親(おれ)がいなくとも、きっと真っ当に育つだろう。だが……もしいつか、あいつが道を誤ったなら、その時はロドリグ、お前が……』
「……ランベール。俺は……あの日の、約束を……」
咄嗟に体が動いてしまったのか、そもそも死地を探していたのかは分かりません。
でもロドリグの死によってディミトリの顔色は、眼差しは変わります。

「……何の用だ。」
(どこへ?)
「お前には、関係のない話だ」
(関係ある)
「……邪魔だ。そこをどけ」
(帝都に向かう?)
「………………。」
(それが死者の望み?)
「黙れ。貴様に、彼らの何がわかる……。……死ねば、人はそこで終わりだ。たとえどれほど無念であっても、彼らは復讐を望むことさえできない。生き残った者が、彼らの意志を……無念と憎悪とを、背負わねばならない。……いつか言ったな。それが、俺のなすべきことだ、と。」
(そうとは限らない)
「まさか、彼らのためにも前に進め、などとふざけた台詞を吐くつもりか?……綺麗事だな。それは、生ある者の論理だ。無念の中で死んでいった者たちは、誰も……そんなことを望みはしない。……なあ、教えてくれ先生。どうしたら彼らの嘆きは止む?どうしたら……俺は、彼らを救ってやれる?9年前のあの日から……俺はずっと、彼らに報いるためだけに生きてきた。士官学校での日々も、すべては復讐を果たし彼らの無念を晴らすためのものだった。……生きている理由など、それしかなかった。」
(自分を許してやればいい)
「……ッ。なら……俺は、誰のために……何のために、生きていけばいい……。」
(自分の信念のために)
「俺の、信念……。……ロドリグも、そう言っていたな。だが……そんな生き方が……本当に……そんな生き方が許されるのか?人殺しの化け物に成り下がった俺に……。あの日、生き残ってしまった俺にも……自分のために生きる権利が、あるのか……?」
「……………………お前の手は……こんなにも、温かかったんだな」

「開いた穴は別の物で埋めるしかないように、過ちは正しい行いで償うしかない。」とディミトリは王都奪還を願います。
周囲もこれに賛同し、ディミトリ一行は王都奪還を目指すことに。
このあとの散策でいくつか面白い話を聞けました。
「皆、殿下が昔に戻ったと言っている。だが、おれは……違うと思う。殿下は初めから……そして先日までも、ずっと変わらず、ああいうお方だった。王となるには、優しすぎる。……弱者や死者に、肩入れし過ぎる。だが……そんなお方だからこそ、おれは、殿下をお慕いしてきた。」
「とんぼ返って次は王都か。やれやれ、付き合いきれんな。あんたも言ってやれよ、次はない、と。フォドラではこう言うんだろ?力持つ者はその使い道を誤ってはならない。誤ると主は聖者を遣わし、討滅するのだ。……まったく信じられないがな。」
「フェルディアを取り戻してくれれば、俺たちも多少は商売がしやすくなるだろう。いや、ファーガス公国の税は馬鹿高くてね。商売どころじゃあないんだよ。……しかし、あのコルネリアって女、何のためにあんな高い税を課してるんだ?そりゃ、帝国からしてみれば、旧王国領から高い税を搾り取るのは当然かもしれんが……あそこまで荒廃させちゃあ、元も子もないんじゃあないか……?」
「数十年前まで、フェルディアは上下水道の整備さえ不十分な、猥雑な都市でした。それゆえ、疫病の温床となったのでしょう。先王陛下に雇われた学者コルネリアは、第一に都市の整備をするよう進言しました。フェルディアの市街はたった数年の間に、美しく整然とした姿へと変わってゆき……それと同時に、国を蝕んだ疫病はあっさりと収束していったのです」
公国での高い税はともかく、フォドラのことわざもあるとは作り込みの深さに驚かされます。
その人がそこにいる理由がしっかり描かれているため、このキャラってどんな人となりだっけ…みたいなことがありません。
キャラそれぞれに年表が用意されていますからね、創作民は滾るのではと思います。

というわけでこれが書きたかった!
ダスカーの悲劇についてです。
多くの王国民がダスカーの悲劇を信じる中、少なくともシルヴァンとロドリグはダスカーの悲劇について疑問を抱いていました。
シルヴァン「そもそも、ダスカーとファーガスは昔から仲良くやってた間柄だろ。あんな制裁を受ける危険を冒してまで、ファーガスの王を殺す理由がない。王国に対して敵意を抱く一派がいた、くらいならまだあり得る話だが……そいつらに、精鋭揃いの国王陛下ご一行を皆殺しにするような真似ができると思うか?」
ドゥドゥー「……難しいだろう。練度も頭数も違いすぎる。」
シルヴァン「だろ?せいぜい一部のダスカー人が、国の転覆を狙う誰かさんと共謀したか……そいつらに罪を擦り付けられられたか、だと思ってる。体のいい身代わりだな。……まあ、ことの真意はどうあれ、ダスカー人である前に、お前はお前なんだ」
ロドリグ「『ダスカーの悲劇』と呼ばれたあの事件。あのことで、腑に落ちぬことがありまして」
ギルベルト「……お聞きしましょう」
ロドリグ「私もあの日、ダスカーで倅を失った身。あの事件については、手を尽くして調べた。驚いたのですが……パトリシア様の馬車には争ったような形跡すらなかったとか。瀕死の重傷で済んだ殿下を除いて、他の者は全員その場で惨殺されていたというのに……陛下の後妻であるパトリシア様のご遺体だけが、見つからなかったんですよね?」
ギルベルト「……連れ去ったということでしょう。争った跡がなかったのは脅されたからで……」
ロドリグ「なぜ、連れ去る必要があったんです?殺してしまえば済む話ではありませんか」
ギルベルト「……外交上、利用価値があったのでは?」
ロドリグ「これまで、パトリシア様の存在が外交の場で利用されたことはありましたか?」
ギルベルト「……いえ、私の知る限りでは。……ならば、帝国の政争に利用されたのでは?」
ロドリグ「実の娘が皇帝となった今、その存在を隠す必要がどこにあるんです」
ギルベルト「…………。それは、帝国に戻られてから亡くなられた、とか……」
ロドリグ「ギュスタヴ殿。もし、パトリシア様があの事件の根幹に関わっているとすれば……」
ギルベルト「……ロドリグ殿。あのお方への侮辱は、いくらあなたとて、許されることではない」
ロドリグ「いえ、何も、あの方が裏で手を引き、陛下を謀殺したと言うつもりはありません。ですがギュスタヴ殿……私には、あの事件が何か大きな陰謀の一端であるような……何か、きな臭さのようなものを感じてならんのですよ」
ここまで読んでくださりありがとうございました。
次回に続きます。
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それでは、おふとんにくるまって。おやすみなさい