おふとんにくるまって

基本平日更新。18時更新努力。

【593】陽のあたる場所

※本記事はネタバレを含みます

※TV画面を撮影したため画質が悪く全体的に青みがかってます

※バンビ=主人公です

 

 

いかがお過ごしでしょうか。

まず、アンケートへのご協力本当にありがとうございました。

購入時の参考にしたいと思います。

それから以前桜井兄弟がつけているピアスに似たものを作る話をしていましたが、先日作り終えてツイッター(X)に載せていたのでリンク貼り付けておきます。

今日も琉夏ルートです。

琥一の時と同様、わりと不安というか不穏な空気が漂っていますが何とか平穏なところまで書きました。

以降はネタバレを含みますので苦手な方はお戻りください。

 

 

 

一人で帰宅中、余田門高校の人たちに絡まれました。

1年目か2年目にも絡まれたことがあって、そのときは琉夏が一緒にいたのでバンビには特に何もありませんでした。

この時も、後から来た琉夏によって難を逃れます。

ここからまた雲行きが怪しくなってきました。

 

ある冬の日の夜、連絡があって外に出ると琉夏が来ていました。

「来ちゃった」

「うん……どうしたの、こんな時間に?」

「ちょっと、顔が見たくなったんだ」

「わたしの?」

「そう。◯◯。」

「なに?あっ…… 」

「琉夏くん…… 」

「……もっと、よく見せて?」

「うん…… 琉夏くん、どうかした?」

「あぁ…… 俺、この顔が好きだな」

「わたしの、顔?」

「うん。オマエが笑ってる顔。こうしてると、何もかも、許せる気がする」

「琉夏くん…… 」

「このまま、あなたをさらってしまいたい…… 」

「……え?」

「忘れちゃった、ジュリエット?」

「あ、文化祭の!えぇと、次はたしか……”そうして欲しいけど、今は我慢して下さい”」

「そう。”おやすみ、ジュリエット”」

「”待って、恋人同士のお別れの言葉を思い出せない……”」

「”それでは、思い出すまで、ここに居ましょう”」

「”じゃあ、思い出さない。……ああ、意地悪をして、ずっとあなたを帰したくない”」

「……ホントにこのまま、こうしてられたらな……でも、もう行かなきゃ」

「うん。もう、遅いから…… 」

「なぁ……今までケンカとかさ、いろいろ、怖い思いさせて、ゴメン」

「ううん…… それを言いに来てくれたの?」

「ああ。もう、そういうの、ぜんぶ終わりにする」

「うん。そうしよう?」

「そうすればさ、きっと、みんな上手くいくよな? な、そうだよな?」

「上手くいくよ、きっと」

「うん…… なぁ、もし、もしも俺がーー」

「……?」

「なんでも。さよなら、ジュリエット」

「”さよなら”じゃなくて、”おやすみ”だよ、ロミオ?」

「そうだな。◯◯。」

「うん」

「俺、オマエに会えてよかった」

決戦前の別れみたいなこと言うなよ琉夏お前

もうとにかく不穏です。

さっきの”儚”って胸元に書いてた余田門高校生よりもよっぽど儚いです、琉夏。

ここからさらに不安になります。

 

おいどうした琉夏

一部台詞を抜粋します。

〇〇「(あれ?メールが届いてる)」

〇〇「(コウくんからだ……)」

琥一 「今、総合病院にいる。ルカが単車で事故った」

〇〇「(!!)」

琥一「まだ意識が戻らない。来てくれると嬉しい。コウ」

〇〇「(そんな…… 琉夏!!)」

・・・

〇〇「琥一くん!!」

琥一「◯◯。」

〇〇「……琉夏くんは?」

琥一「そうか、あれから連絡してなかったな。俺、少し混乱して…… ICUから出てきて、まだ麻酔で寝てる。骨折と裂傷で、体中ボロボロだけど、先ずは命に別状ないらしい。奇跡的だそうだ」

〇〇「良かった…… 」

琥一「ルカも俺も、丈夫なだけが取り柄だからな」

〇〇「兄弟だもんね」

琥一「ああ…… そうだな」

〇〇「お父さんとお母さんは?」

琥一「あぁ、親父は警察に行った。お袋は隣の部屋で休んでる。安心したんだろ、一晩中泣き通しだったから」

〇〇「そう…… 琥一くんも疲れたでしょ?少し、休んだ方がいいよ」

琥一「そうさせてもらう。まだ寝てるけど、顔、見せてやってくれ」

〇〇「(ひどい怪我……  大変だったんだな)」

〇〇「琉夏くん!」

琉夏「……ここ、どこ?」

〇〇「気がついた?ここは、病院だよ?」

琉夏「病院……  あぁ、俺、バイクで…… 」

〇〇「……うん。今、琥一くんたち呼んでくるからーー」

琉夏「すごく寒かった……空が広くて…… 」

〇〇「?」

琉夏「星がきれいだった。もう、このままでいいと思った」

〇〇「そんな…… 」

琉夏「家に、帰りたい」

〇〇「すぐ良くなるから、そうしたら、帰ろう?」

琉夏「でも、僕の家は、もう無い。本当は、わかってたんだ…… 」

〇〇「……琉夏くん」

・・・

琥一「悪かったな。わざわざ来てもらって」

〇〇「ううん。わたしも、安心したから」

琥一「なぁ、これからも時々、見舞いに来てやってくれるか?」

〇〇「もちろん」

琥一「良かった。アイツには、おまえが必要なんだ。きっと、俺や、親父やお袋よりも」

〇〇「琥一くん…… 」

琉夏おい死ぬな生きろ

事故る前の琉夏はADVに詳しく書かれています。

先ほどバンビに会いに来たときに少し話していたとおり、ケンカとかそういうのを全て終わりにするために一人で輩の元に向かっていました。

全てはバンビの隣にいるために……とはいえ結果がこれでは。

おかげで1月中旬以降は琉夏と学校で会うこともデートに行くことも出来ず、結果として冬の自宅デートができませんでした。悲しいです。

 

記事のタイトル回収です。

琉夏のために作ったバレンタインチョコを病院に持ってきました。

〇〇「(あれ?表札の名前変わってる……)」

看護師A「桜井さんの御面会の方?昨日、一般病棟に移られましたよ?」

〇〇「そうだったんですか……」

看護師B「桜井さんなら、屋上で、松葉杖の練習してますよ?」

〇〇「ありがとうございます。行ってみます。」

看護師A「ねえねえ、あの子ルカくんの彼女だよね?チョコ渡しに来たのかな?」

看護師B「ゼッタイそうだって!いや~ん、可愛いカップル~!」

〇〇「(ちょっと恥ずかしいかも……)」
・・・

〇〇「(琉夏くんは……)」

琉夏「〇〇ちゃん」

〇〇「琉夏くん」

琉夏「うん。」

〇〇「松葉杖の練習、どう?」

琉夏「面倒くせー。でも、すぐ上手くなるよ。ヒーローだから」

〇〇「そうだよね?ねぇ、チョコ持ってきたけど、食べても大丈夫?」

琉夏「わかんない。ダメでも食うよ?」

〇〇「ふふ……」

琉夏「ここ、風、強いな。」

〇〇「そうだね。部屋に戻ろうか、寒くない?」

琉夏「ちょっとな。こっち来て?」

〇〇「?」

〇〇「あ……」

〇〇「ダメだよ、急に……」

琉夏「うん。」

〇〇「怪我、悪くなっちゃうよ?」

琉夏「うん。」

〇〇「もう……」

琉夏「こうすると、オマエいい匂いがする」

〇〇「わたし?」

琉夏「日向の匂い……あのまま死んだら、知らなかったんだな」

琉夏「この匂いも、オマエの肩がこんなに小さいことも」

〇〇「琉夏くん……」

琉夏「事故で、浜に投げ出された時、真っ暗な空に星が見えた。すごくきれいで……」

琉夏「あぁ、このまま死ぬんだな、それもいいって思った」

琉夏「いつもどっかで、そんな風に考えてた気がする。いつ死んだって構わないって」

〇〇「そんな……」

琉夏「でも、あの時、いまオマエが横にいたら、きっとまた泣きそうな顔するだろうって思ったんだ」

〇〇「うん……わたしだけじゃないよ。琥一くんだってお母さんたちだって」

琉夏「コウから聞いた。母さんあんなに泣いたの初めて見たって」

〇〇「そうだったんだ……」

琉夏「俺、悪いことした。ゴメンな」

〇〇「もう、いいよ」

琉夏「うん……でも、ゴメンな」

琉夏「ちゃんと謝らなくちゃ、みんなにも。ちゃんと……しなきゃな」

無事でよかった…!!!

このあとも入院は続きますしぶっちゃけ会うことも無いんですが、こうして元気そうな琉夏を見ることができて良かったと心の底から思いました。

嫌だよ、何かが足りないとクリア前に死んじゃうキャラなんて。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

次回で琉夏ルート終了です。

ここのブログは平日更新なので本来であれば次回更新は14日なんですが、キリが悪いので11日に更新して一区切りとさせていただきます。

あと17日に更新して、21日から通常どおり更新していきたいと思います。

 

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それでは、おふとんにくるまって。おやすみなさい

小森千代